新年だからどうという事ではなく
でも新年で思う所が多いから筆を執るわけで。
人生とは地続きであるからして、一年で何かを区切れるものでもない。せいぜい会計くらいだろう。
しかして、年始というのは様々な人の人生観が垣間見える。
色恋で悩むような素晴らしい人生を歩んでいるわけではないので、自分の人生と言えば”どのように働くのか”がめっぽう重要な問題である。
18歳から企業に入社したが、あまり好ましい環境では無かった。
人と関わるのがあまり好きではない。という根本がありながらも、そんな閉鎖的な生き方が許されなかった8年間。
仕事の内容と報酬(評価)のつり合いが取れないという不満が主で退職に至ったが、その後のビジョンは描かずに辞めた。
つり合いが取れずに不満に感じていたのは”仕事の内容と報酬”ではなく”仕事の内容と評価”であり、会社が一定給料を保証する保険の様に見え始めたことが原因と気づいたのだ。保証でぬるま湯に浸る人間の多いこと。これにより従業員の競争が行われず、技術力と仕事量の格差が生まれているというシステムに対して一石を投じるために辞めたのだ。
人と仲良くすることだけは心掛けてきた。我慢と言っても過言ではないくらい、嫌われないことを徹底してやってきたから、辞めてからも当然のように仕事は舞い込んだ。
成り行きで同じ業界でフリーランスになったこの1年。
仕事の内容と報酬のつり合いが取れ始めた時期に新たな問題が発生した。
業務量がひとりでは負いきれない問題と個人事業主と言う社会的に弱い立場があまりにも行動の幅を制限している。
ここで法人化という舵を大きく切るべきか。。。
手元の思想は「人口減少に伴う終身雇用と年功序列を行う日経企業の破綻。フリーランスによる低マージンな働き手によって、双方の利益を最大化する」
という夢の様なものがある。この思想を主としてフリーランスをしている。
しかし、改めて考えて見れば、掲げた夢ですら本心か疑わしい。
社会的に叶えられると思っていないし、そもそも今の業界に未来を見ていない。
「将来性のある面白い仕事か?」という自分の中で重要な要件を満たしていない。
そもそも、仕事なんてやりたいと思ってるんだろうか。
少し本線に話を戻して。舵を切るという点では
・法人化をしてある程度立場を高める。契約の幅を広げる。
・同業界のどこかの会社で雇用契約を結ぶ。
・偽装契約のような立場を望んで選ぶ。
の選択肢がある。
ただこれらを選ぶには、煮え切らない部分が多く、今の仕事が「面白くない。」という一点があまりにも大きすぎる。
面白ければ骨を埋めてもいいと思うのだろうが、そこまでは愛せない。苦痛の仕事が多いのだ。仕事とはかくあるべきと”好きなことを仕事にした人”は言うだろうが、自分はまだその景色が見れていないのだ。
そこまで言うなら、好きな仕事とは何なんだね?と自分に言いたい。
そんなものはやったことが無いから分からない。と答えるだろう。
そこを目指すにはいろいろな業界を転々とするしかないのだ。
やはり業界の鞍替えは次の一手として考えておくべきだろう。
さて。ここまで考えて、一番最初の要件は何だっただろうか。
それは閉鎖的な生き方。だ。
これを実現するのは難しいことではなくて、貯金を切り崩して生活すればいいだけなのだが、やりたいか?と聞かれればやりたくはない。
寿命という時間が迫り続ける人生で、そんな悠長な過ごし方が出来るほど優しい環境で育っていない。
いや、多分この10年間で無理やり環境に塗り替えられたのだろう。いまは悠長な行動がしたいという気持ちが無い。
自分がこの業界に骨を埋める覚悟を持てるのか?
そんな大層な気持ちを持たないままでも法人化しておいていいのか。
どうなんだろうか。
とりあえず、面白くもない仕事に戻るとするか。