せやな。

チラ裏なのだけれども、最近チラシ無いので。

インターステラー 備忘録

インターステラーを見たので忘れないように。

 

ネタバレがあります。

 

ストーリーは大きく分けて4つに分けられる。

NASAにたどり着くまでの重力波、モールス信号、時計の話

②ラザロ計画の説明と惑星調査

③ヒュー・マン博士の裏切り

ブラックホールと五次元による解決

 

NASAにたどり着くまでの重力波、モールス信号、時計の話

資源が枯渇し砂嵐(おそらくハブーブ)が多発している住みづらい世の中。

砂嵐と疫病で植物が枯渇しており、窒息するとまで想定するほどの世界。

主人公の娘であるマーフィーは本が落ちてくるから幽霊が居ると訴える。

※「失敗する余地があるなら、失敗する」マーフィーの法則から名付けられた

 

学校でマーフィーが問題を起こし、親と面談を求められる。なんでもアポロ計画で月面に着陸したという虚偽の事象を言いふらしたことが原因らしい。アポロ計画ソ連財政破綻に追い詰めるためにでっち上げられたプロパガンダであるという内容に教科書は改訂されているらしい。

(実際:現在でも陰謀論としてアポロ11号が嘘であるという話はあるが、後に無人探査機がアポロ11号の残骸を月面で観測している。

メモ: 

アポロ計画(アームストロング)・・・アメリカ 

スプートニク計画(ライカクドリャフカ)・・・ソ連

 

とある日、砂嵐がマーフィの部屋に入った。通常平均的に降り積もるはずの砂嵐が奇妙なシルエットになった。

主人公のジョセフはこれがバイナリ信号であることに気づき、そして座標を示していることに気づいた。この座標で行き着く先はNASAである。

NASA重力波に関する干渉を以前から確認しており、干渉してくる存在を”彼ら”と呼んでいる。

 

②ラザロ計画の説明と惑星調査

人類は生き抜くことに必死で宇宙への探索は諦めていた。しかし、アメリカは税金を極秘裏に宇宙開発に充てていた。これによりNASAは人類が移住できる惑星を探索するプロジェクトを進めていた。

銀河系に観測されたワームホールを用いて、別の銀河系に行き移住可能な惑星を探索。12人が片道切符で調査を終えていた。住めると判断しビーコンによる信号を地球まで送ってきていたのがこのうち3つ。この惑星を折り返しの燃料を積んだジョセフ達が調査し移住先を決定する。

その間地球では

プランA:重力操作の方法を探り、人類を載せてその惑星まで移動する。

プランB:受精卵を保存した設備を送り、人類が居住可能な惑星で人類を復活させる。

このプランをラザロ計画と呼んだ。

(ラザロ:聖書の中で一度死ぬユダヤ人。のちにキリストに蘇生される。)

 

ジョセフは依頼され、受けることを決めた。家族に説明してお別れを告げに行くがマーフィーはこれを拒絶する。この時、マーフィーは落ちた本がモールス信号で「STAY」と言っているから行かないで。と訴える。しかし、ジョセフは惑星調査に向かった。

 

③ヒュー・マン博士の裏切り

二つ目の惑星(凍っている)でヒュー・マン博士を冬眠カプセルから起こす。マン博士はこのラザロ計画のリーダーである。

彼はこの惑星を調査すれば移住が可能であるというデータを示した。

(名前がヒュー・マン。つまりただの人間をモデルにしているのだろう。)

 

そして、地球からブラウン博士(娘)宛てにビデオレターが届き、地球で重力の研究を続けていたブラウン博士(父)が死んだ。と当時研究を手伝っていたマーフィーが告げる。

(ブラウン博士の名前はおそらくソ連の最初期ロケット開発最高指導者である、ヴェルナー・フォン・ブラウンからとっている)

 

亡くなる直前、プランAは嘘だ。とマーフィーが言われ、人類は窒息するしかない事実を告げられる。これはマーフィーにとって”尊敬していた父は自分に窒息して死ね”と言っているか、それとも”知らずに地球のために惑星探査に行った”のか知らなくてはならなくなり、ビデオレターでこれについて言及した。

 

この内容はブラウン博士もジョセフも知らなかったが、ヒュー・マンは知っていた。

重力の方程式を解くためにはブラックホール特異点を観測する必要があるらしいが、特異点は光ですら高重力で飲み込むため人が観測できない。つまり重力の謎は解けない。

 

ジョセフはプランBなど家族を助けられないから地球に戻る選択をし、ブラウン博士とヒュー・マンは惑星調査を進めることになった。しかし、ジョセフが戻るために使う船も今後ヒュー・マンが生きていくためには必要だと言いジョセフを殺そうとする。

つかみ合いになり、ジョセフは助かるが企みがばれたヒュー・マンはエンデュランス(宇宙船の母体)に逃げる。しかし、ドッキングの方法が分からず失敗し死亡する。

彼は孤独に耐えれず嘘をつき、移住不可能のデータを隠していた。弱い人間なのだ。

 

中破した宇宙船にドッキングしたジョセフとブラウンは近くにあったブラックホールに飲み込まれそうになる。ブラックホールからは逃れたが、燃料が少なくなり、地球には戻れない。

ジョセフはブラックホールの重力を利用して3つ目の惑星に移動する方法を思いつく。

 

ブラックホールと五次元による解決

ブラックホールの軌道上に乗り、3つ目の惑星まで近づき最後の燃料を使い、3つ目の惑星に移動する。しかし、残り少ない燃料でブラックホールから逃げるためには宇宙船のパーツをパージする必要があり、ブラウン以外のジョセフやAIロボットのTARSなどをパージした。

ブラックホールに飲み込まれたジョセフは特異点に到達し5次元を体感する。時間でさえも空間として存在し、過去のマーフィの部屋にアクセスできた。

ジョセフ曰く、愛の力でマーフィーにアクセスできたらしい。

 

アクセスできることに気づいたジョセフは後悔から、過去のマーフィーにジョセフの惑星探査を止めるようにモールス信号を出した。”STAY”と。

 

ここでジョセフは”彼ら”とは自分たちだと気付く。

 

重力の謎を解くカギがブラックホール特異点で、その特異点に自分がおり、過去のマーフィにアクセスできる。この条件に気づいたジョセフは特異点の情報をモールス信号で過去にプレゼントした時計の秒針で表した。(どうやって!?モールス信号にそもそもできるレベルの量なの?)

 

この信号に気づいたマーフィは躍進的に宇宙開発を進め、木星の近くにコロニーを複数造り、人類の移住を成功させた。

 

そして、宇宙開発の進展に伴いブラックホール内の5次元空間が崩れ、ジョセフはワームホール的移動をし宇宙探査をしていた宇宙船に拾い上げられる。

 

相対性理論で年齢を取っていない若いジョセフと老いたマーフィーが再開する。

そして、ジョセフは第三の惑星に置いてきたブラウン博士を探す旅が始まる。

 

以下感想

 

途中までとても面白い内容でした。SFはどうあがいても「科学的にあり得ない。」というツッコミが起きるジャンルなので、科学的にどうなのか?はどうでもいいのですが、愛の力でマーフィーとつながるっていう流れがあまり好きじゃないですね。他人の考察を見ると愛がすべて。が本作のメッセージとかありますが、そうじゃなくない?って感じ。

マーフィー以外でも重力干渉がある時点で、遠い未来に重力による干渉があって、ブラックホールにもそのような機構を後世が準備した。とか理由があると思うんですよね。

しかしまあ。昨今はAIを取り上げるSFが多い中で宇宙という王道SFを久しぶりに見て楽しかった。

TARSとかのAIロボットやジョセフやブラウンなどのジョークが楽しい部分が一番の見どころだった。