岡村隆史さんの発言について考察を通して勉強

 twitterってきっと、Webサービスの浅い歴史を顧みても過去にないくらい立派に"議論"ってのをしてますよね。
 もちろん自分を含め、稚拙な意見もたくさんあるんだけれども、こんなにも「何が正しくて、何が間違ってるのか」を追求しているSNSってなかった。これは最大の賛辞です。

 

 さて、本題です。

 岡村隆史さんのラジオ オールナイトニッポンでの発言が非常に愉快で一部界隈が賑わっていますね。

「いや、もうアカン。アレやねんから。いつか雨は上がんねんから。今、辛抱、辛抱よ、これは。言うてはるやんか、みんながもうホンマにやまない雨はないって言うてはんねやから、神様はアレなんですよ、人間が乗り越えれない試練はつくらないって言うてはりますから。ここは絶対、何か、何か乗り切れるはずなんですよ。だから、今おもしろくなかったとしても、これ、コロナが収束したら、もの凄く絶対おもしろいことあるんです。ほんで、なかなかね、苦しい状態がずっと続きますから、コロナ明けたら、なかなかのかわいい人が短期間ですけれども、美人さんがお嬢やります。これ、何故かと言うと、短時間でお金をやっぱり稼がないと苦しいですから、そうなった時に今までのお仕事よりかは。これ、僕3カ月やと思っています。苦しいの、3カ月やと思います。3カ月の間、集中的にかわいい子がそういうところでパッと働きます。で、パッとやめます。それなりの生活に戻ったら。だから、コロナ明けた時のその3カ月、3カ月は今まで『えっ?こんな子、入ってた?』っていうような人たちが絶対、入ってきますから。はい、だから今、我慢しましょう。今は本当に我慢して。はい、コロナ明けた時に、われわれ風俗野郎Aチームみたいなもんは、この3カ月、3カ月を目安に頑張りましょう。そのために今、我慢して、風俗に行くお金を貯めておき、そして、いろいろ仕事ない人もアレですけども、切り詰めて切り詰めて、その時の3カ月のために頑張って、今、歯食いしばって踏ん張りましょう。そうしたら、コロナ明けた時に、その3カ月、見てみ?行ってみ?『えっ?こんな子、入ってた?マジっすか』。でも3カ月やで、その子らも。パッてやって、パッとやめるから。それだけはもう、たぶんそうなんじゃないかと。僕は、僕はそれを信じて今、頑張っています」

 出典:スポニチアネックス https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200427-00000196-spnannex-ent

 まず、すべての意見、主張、考察、を横に置いておくとしましょう。感性的な面で意見するなら、生理的に受け付けないですね。どの辺がかって、嬉々として風俗のコツみたいなのを、リスナーに言ってる感じが無理ですね。ちょっとANNはラジオの気品失いすぎでは?

 

 気を取り直して。稚拙ですが、勉強のために頑張って考察をしてみましょう。

まず、この発言のどこがダメなのかを探りましょう。

 

①売春がまずNGである

 大人になるとちょっと忘れがちですが、売春行為は法律で禁止されています。売春防止法の制定理由として「尊厳の侵害」がありますが、起草要因は国連加入のために野蛮なことはやめなければいけなかったという理由ですね。しかし、当時、売春婦は貧困が理由であった部分が大きく、”社会的弱者”である貧困層から罰金を搾取することはやめ、売春を幇助する行為が罰則の対象となりました。

 つまり、売春行為が貧困を理由とした社会的弱者の尊厳を侵害するという事になります。また、軽々しく”尊厳の侵害”と記載しました。ここを深堀するのは時間がかかりますので割愛。②で出来る限り記載します。

 あと、この論法は現代の”風俗”の働き方と少々異なっていることがあります。それは何か、という話ですが、金銭面ですね。別に困窮しているから風俗やってるわけじゃねーよ。って人も少なからずいると思いますが、この売春NGの思想の根幹は尊厳の侵害です。

 

 しかし、ですね。岡村さんの今回の一連の流れにおいては「風俗」という単語しか使われていません。一般的に風俗という単語は性行為を指しませんので勘違いはさせてるが嘘ではない。という状態ですね。どっかで見たなこの状態。

 

②貧困に対しての道徳観の欠如

 「美人さんがお嬢やります。これ、何故かと言うと、短時間でお金をやっぱり稼がないと苦しいですから」の部分ですね。。。。健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を謳う日本国憲法ですが、ここまであっさり蹂躙されるとは思ってもいなかったでしょう。まあ生存権はその辺に置いておきましょう。あとで拾うから静かにしといてね。

 

 問題はですね。困窮によって体を切り売りし、それを買うことを明言している点です。この問題を言及するためには少し遠回りになりますが、人体について考える必要があります。

 人の体に対しての考え方というものはいくつか存在します。そして、日本で法律をベースに思想を読み取る限りでは他国よりも厳格なようです。ざっくり二つの思想をご紹介。

 1つは自由至上主義や他社加害原理に基づく、自分の体の所有者が自分である。他人に迷惑をかけなければ何をしてもよい。という思想です。この思想の場合、他人の体を売買する行為はNGですが、自分の体であれば売ることができます。売春や臓器売買OKってことですね。(雑に解釈するとですが。)

 そして反対派が道徳形而上学ですね。こっちは自分の体の所有者は自分ではない。と明言しています。人体は尊敬するべきものであって雑に扱っていいものでは無い。という思想ですね。別に変なことを言っているわけではなく人体を尊敬することや理性的に考えることであるところの「人間性」を尊重することでみんな同じようなレベルで道徳的な思想になる。という考えですね。普遍性を推しています。 

 

 そしてこれらを踏まえたうえで、日本は臓器移植法で臓器の売買を禁止しています。つまり、自分の体だから何をしてもよい。とは考えていないわけですね。自由という考えは多種多様ですが、日本では少なからず「自由」=「何をしてもいい」とはなっていません。

 ここまでをまとめて考えると、困窮でまともな判断ができないときに生存権を金で買う。という事です。身体という尊敬するべき神聖なものをお金で買うという面を拡大解釈すると、お金で困っている人間からは臓器を買ってもよい。と言っている状態です。これは道徳的に”正しくない”です。 

 

 上記2点から言えるのは、身体という神聖なものを金で買ってはならない。貧困に付け入って生存権を侵害してはならない。売春NG。の三本でしょうか。

 まあ、今回の発言の中に「性風俗」もなければ「売春」も当然のようにありませんので、当て推量にもほどがありますね。

 

 

 少しだけ追加です。岡村さんを批判する人は多数いらっしゃいますが、直接的な批判やバッシング、攻撃的な言葉による岡村さんへの精神的攻撃は私刑に当てはまる可能性があります。私刑は禁止されています。今回の一件は非常に非道徳的と感じますが、決して犯罪ではありません。もし、仮に、万が一、犯罪になるとしても、裁判で判決が下るまで無罪です。どうか、正しくない行動はとられないように。